病院の検査の基礎知識

妊娠の診断をはじめ、子宮筋腫、卵巣嚢腫、卵巣がんの発見にも有用

内診とは産婦人科で行なわれる最も基本的な検査です。指を膣内に挿入して、子宮や卵巣などの状態を調べます。一般的には、内診台という専用の診察台に乗って診察を受けますが、普通のベッドでおこなう所も一部ではあります。検査の性質上、内診を恥ずかしいと思う女性が多いですが、超音波検査ではわかりにくい子宮口や子宮内のトラブルを発見できる重要な検査ですので、ご自身そして赤ちゃんのためにも頑張って受診しましょう。

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内診で何がわかるのか?
妊娠の診断(子宮〜正常妊娠の診断、流産兆候の有無)が行なわれるほか、さらに子宮自体の大きさ、前屈・後屈、左右の向き、形、かたさを調べます。子宮筋腫、卵巣嚢腫、卵巣がんの発見にも役立ちます。

内診はどのような検査か?
下ばきを脱いでから、婦人科の内診台にぼります。内診台と診察の医師との間はカーテンで仕切られている病院が多く、医師と直接目が合わないようになっていますので心配はいりません。

まず、外陰部に炎症や感染症などがないか視診します。次に膣鏡という器械を膣へ挿入し、軽く広げた状態で膣や子宮の入り口などを直接見て診察します。おりものの検査や子宮がん検診などが必要ならこのとき同時に行なわれます。

そして、片方の手の指を膣に挿入し、反対の手で腹部を押しながら子宮、卵巣を調べます。妊娠の極初期、初診時はおなかの上からの超音波では胎嚢や胎芽が確認できないことが多いので、内診時に経膣プローブという棒状の超音波の器械を挿入し、子宮の中を診ます。

検査結果の判定
膣に挿入した指に触れる子宮や卵巣の大きさや、かたさなどを診断します。

異常があったらどうするか?
妊娠しているかどうかについては、妊娠反応検査超音波検査などで診断します。そのほかの病気の場合は、超音波検査、CT検査、血液検査などの検査を行ないます。

異常な場合に疑われること
胞状奇胎、子宮筋腫、卵巣嚢腫、卵巣がんなど


 
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