病院の検査の基礎知識

乳がんの症状である「しこり」を早期発見するには、自己検診が重要です

女性のがんの中でも乳がんは、近年増加の傾向にあります。20歳代の女性でもかかることが珍しくないのですが、注意して早期に発見し、適切な治療を行ないさえすれば完治します。乳がんの予防は難しいとしても、主な症状である乳房のしこりを早期に発見するためには、自己検診を定期的に行なうことが重要です。

定期的なセルフチェックが大切です

ほとんどのがんは身体の内部(内臓)に発生するので、自分で調べる術はありませんが、幸いなことに乳房は身体の表面にあって、いつでも自分の手と目で調べることができます。乳がんの早期発見の機会を逃さないようにしましょう。

乳がんの自己検診法

  1. 両腕を下げたまま、鏡に乳房を映して、乳房の形や乳頭・皮膚の状態をよく観察します。
  2. 両腕を挙げて、乳房を正面、側面、斜めから鏡に映して観察します。
    チェックするポイントは 1)くぼみやひきつれはないか? 2)乳頭がへこんだり、湿疹のようなただれはないか? です。
  3. まず、右の乳房を調べます。仰向けに寝て、右肩の下に薄い枕を敷きます。
    右腕を頭の方に上げ、左手指の腹で乳房の内側を中心に丁寧に触ります。
  4. 次に右腕を自然に下げて、乳房の外側を中心に同じように、左手指の腹で触ります。
    最後に、脇の下に手を入れ、しこりの有無を調べます。左の乳房も3,4と同じように行ないます。
  5. 左右の乳頭を軽くつまみ、血液の混ざった分泌物が出ないかを調べます。

乳がんの自己検診ではしこり、ひきつれ、色、乳頭からの異常分泌などをチェックします。しこりはかたいものあれば、やわらかいものもあります。また、痛みがあったり無かったり、その状態はさまざまです。しこりがあるとき、いつもと違った手触りや痛みがあるときには、医療機関を受診しましょう。

乳がんが疑われるときは、まず触診を行ない、次にマンモグラフィー(乳房X線検査)や乳腺超音波検査乳腺MRI検査などを行ないます。最終的には、組織片を採取して調べる組織診断や細胞診断によって、病気を確定します。

このように、乳がんの自己検診は自宅で気軽に行なうことができますので、月に1回くらいのペースで続けましょう。生理前や生理中は胸が張ったり痛みを感じることがあるので、生理が終わった5〜7日後くらいに調べるようにするとよいでしょう。また、乳がんの罹患率が上昇する30歳代になったら、定期的な乳がん検診を積極的に受けることが大切です。


 
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