病院の検査の基礎知識

妊娠中の検査(合併症や感染症)

胎内感染する恐れのある病気や、自覚症状のない病気などを調べる検査です。血液検査の場合は、1回の採血で複数の検査結果が得られます。検査の種類によって同意を求められることもありますが、受けるようにしましょう。

妊娠中の検査について

血液型検査
分娩時に多量の出血をした際の輸血に備えたり、胎児との血液型不適合の有無を確認するための検査です。ABO式とRh式の検査を行います。

貧血検査
ヘモグロビン(血色素)やヘマトクリット(赤血球の容積率)などを測定し、貧血がないかどうかを調べます。貧血検査は、初期移行も必要に応じて行われます。

梅毒血清検査
母体が梅毒に感染していると、流産、早産などを招いたり、先天性梅毒児が生まれる可能性があります。「梅毒は過去の病気」というイメージは誤りで、近年の感染者数は増加傾向に転じています。

母親の梅毒が胎児に影響を及ぼすのは妊娠4ヶ月以降ですので、それまでに感染に気付いて治療すれば心配要りません。妊婦さんは、妊娠初期の段階で必ず梅毒の検査が行われます。

風疹抗体検査
妊娠初期に風疹に感染すると、胎内感染を起こして「先天性風疹症候群」の赤ちゃんが生まれて、難聴や白内障などの障害が残ることがあります。血液検査によって抗体がないことがわかったら、妊娠中の感染に十分注意します。

B型・C型肝炎抗原検査
B型肝炎ウイルスおよびC型肝炎ウイルスの有無を調べます。陽性の場合は出産時に新生児に感染する恐れがあるので、精密検査が行われます。

トキソプラズマ抗体検査
トキソプラズマは、胎盤を通して胎児に感染する恐れがあります。陽性の場合は、妊娠中から治療を行います。

クラミジア検査
性器クラミジア感染症性感染症の一種で、病気が進行すると不妊症、前期破水、早産などの原因になるほか、低出生体重児が生まれやすくなったり、分娩時に母体感染して赤ちゃんが結膜炎や肺炎を起こすことがあります。血液中の抗体検査や子宮頚管内擦過による抗体検査が行われます。


 
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