病院の検査の基礎知識

視覚誘発電位の検査は白内障の手術前に行われます

ものが見えるということは、眼球が正常であるということだけではできません。眼球から視神経が脳の中につながっていて、後頭部付近に「見えた」と最終判断を下す視覚領(脳の一部)があり、これが正常でなければなりません。

白内障の手術前に行われます

何らかの病気で視神経から視覚領までの道が異常を起こすと、たとえ眼球が正常でもハッキリと見えなくなります。視覚誘発電位というのは、視覚領からの電気反応のことです。点滅している光や、白黒反転する市松模様などを見せた場合、正常に見えていれば、ある一定の電位変化を示します。

白内障の手術前に、眼球内の網膜や硝子体の状態が、網膜電図超音波眼球検査でわかったら、その先はどうなっているか調べるためにこの検査が行われます。

視覚誘発電位は、直径1cmの銀板皿状の電極を、毛髪の上から後頭部に貼り付けます。検査は片目ずつ行い、座った姿勢で点滅する光や市松模様を2〜3分見つめます。
その間に、光の刺激によって誘発される小さな電位変化が、脳波の中に発生します。それを特殊なコンピュータで処理して、視覚誘発電位のみを抽出記録します。

この電位が記録されないということは、視神経をはじめ脳の中に病変があることを示唆しますから、白内障の手術をしても、視力の上昇は期待できないといえます。


 
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