気管支内視鏡は肺がん、気管支炎、気管支拡張症、肺線維症の診断に有用
気管支内視鏡検査(気管支鏡検査)とは、ファイバースコープという細い管を口から挿入して、気管や肺の内部を観察する検査です。同時に、病変部の組織を採取したり、擦り取ったり(擦過)、分泌液を調べる細胞診も行ないます。
気管支内視鏡検査で何がわかるのか?
病変の場所、状態、大きさなどがわかります。採取した細胞を顕微鏡で調べることによって、がんの確定診断が下せます。肺がんのほか、気管支炎、気管支拡張症、肺線維症などの診断に役立ち、出血している場所の確認も行なわれます。
正常組織とがん組織の自家蛍光(特定の波長の光に反応して光る性質)が異なること利用して、門型(中心型)肺がんや前がん病変を早期発見しようという蛍光気管支内視鏡検査もあります。
気管支内視鏡検査はどのような検査か?
検査着に着替え、咳や分泌物を抑える注射をした後、喉にスプレーを吹きつけ麻酔をします。まず、ファイバースコープを円滑に挿入するためのチューブを通し、そのあとファイバースコープを入れていきます。検査時間は組織の採取も含めておよそ30分です。
検査結果の判定
病変の観察結果と、細胞診(7〜10日後)の結果によって、判定します。
異常があったらどうするか?
この内視鏡検査を行なえば、診断が確実なものになりますから、医師の指示に従って、治療を受けることが大切です。
異常な場合に疑われること
肺がん、気管支がん、気管支炎、肺炎、気管支拡張症、肺線維症、びまん性間質性肺疾患など