ホルモンの検査の一覧(全14項目)
内分泌臓器は、産生するホルモンが必要なときに必要なだけ分泌されるようになっていますが、腫瘍などがあると内分泌腺の機能亢進が起こり、腺の萎縮などがみられると、機能低下が起こります。ホルモンの分泌量を調べることによって、下垂体や甲状腺、副腎の病変を把握できます。
- 甲状腺ホルモン…甲状腺の働きと異常(亢進症と低下症)がわかります。
- 副甲状腺ホルモン…カルシウム、リン酸代謝に関与する各臓器の状態がわかります。
- 副腎髄質ホルモン…心疾患の診断、交感神経に関与する病気を調べるときに行われます。
- 副腎皮質刺激ホルモン…下垂体、副腎皮質機能の異常が疑われる場合に行われます。
- 抗利尿ホルモン…循環血液量(体を流れる血液の量)や血漿浸透圧を維持します。
- ANP、BNP…心不全や腎不全などの重症度や治療効果を判定するときに検査されます。
- レニン、アルドステロン…高血圧の診断に際して重要な検査となっています。
- レニン、アンギオテンシン…高血圧やむくみの出る病気の症状や原因を確かめます。
- コルチゾール…副腎皮質や下垂体、視床下部の異常が疑われる場合に行われます。
- プロラクチン…下垂体の異常や、無月経、不妊症、男性の性機能低下を調べます。
- テストステロン…睾丸機能の異常、あるいは下垂体や腎臓の病気がわかります。
- エストロゲン、プロゲステロン…卵巣や卵黄、そして胎盤の働きがわかります。
- 卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン…下垂体の働きがわかります。
- 成長ホルモン…他のホルモンの分泌を促進・抑制して、バランスのとれた成長を促す。