呼吸器の病気の検査の一覧(全16項目)
肺がん検診や人間ドックで、呼吸器の病気を調べる検査としては、一般に胸部X線による単純撮影が行われます。呼吸や咳・痰などに関する症状を訴えて外来に診察を受けに来た患者にも、まず、エックス線写真を撮るのが前提になります。ほかに肺活量を測定する肺機能検査や喀痰(かくたん)検査が実施されることもあります。
これらの検査で疑わしい病気があれば、動脈血分析、胸水穿刺、X線による胸部断層撮影、胸部CT、気管支内視鏡などの精密検査が行われることになります。
- 肺がん検診…胸部のレントゲン撮影と喫煙年数の長い人を対象とした痰の検査。
- 胸部X線検査…肺炎、肺がん、肺気腫などの呼吸器系疾患の有無と程度がわかります。
- 胸部CT検査…胸部X線の結果、肺がんや胸部の病気が疑われたときに行なわれます。
- 気管支内視鏡…細い管を口から挿入して、気管や肺の内部を観察します。
- 蛍光気管支内視鏡…正常な気管支組織は緑色に光り、がん組織は黒っぽく見えます。
- 肺シンチグラム…肺動脈の血流障害や、呼吸機能を調べるために行われます。
- 肺機能検査…肺の容積や、空気を出し入れする換気機能のレベルを調べます。
- 酸素飽和度検査…動脈血の中に、酸素がどの程度含まれているかを調べます。
- 呼気一酸化炭素濃度…喫煙で体内に取り込まれた一酸化炭素(CO)を調べます。
- 動脈血ガス分析…採血した血液を血液ガス分析装置で分析し、呼吸機能を診断します。
- 喀痰検査…痰を採取して、含まれている病的な成分を顕微鏡で観察します。
- 肺結核の検査…高齢者の長引く咳と痰、発熱は結核の初期症状の可能性があります。
- ピークフロー値…吐き出した呼気の最大流量のことで、気道の状態を把握できます。
- 胸水穿刺…肺や胸膜、胸膜臓器に障害があると胸水は異常に増加します。
- 肺生検…肺の病巣から組織片を採取して、呼吸器系疾患を鑑別します。
- アプノモニター…無呼吸や低酸素が睡眠中に起こっていないかどうかがわかります。