PET検査が保険適用される病気の一覧
人間ドックなどと同様に、予防を目的としたPET検診には健康保険が適用されないため、費用は全額自己負担となります。ただし、治療の一環としてPET検査を受ける場合、てんかんや肺がんなど15の病気については健康保険が適用(自己負担3割のサラリーマンで22500円)されます。

病名 | 保険適用となる諸条件 |
てんかん | 難治性の部分てんかんで外科切除が必要な場合。 |
虚血性心疾患 | 虚血心疾患の心不全患者で、心筋組織の診断が必要な場合。 |
ただし、通常の心筋血流シンチグラフィでで判定困難な場合のみ。 | |
肺がん | 他の検査によりがんの存在を疑うが、確定診断を得られない場合。 |
他の検査では病期診断、転移・再発の診断が確定できない場合。 | |
乳がん | 同上 |
大腸がん | 同上 |
頭頚部がん | 同上 |
脳腫瘍 | 他の検査では転移・再発の診断が確定できない場合。 |
膵がん | 膵がんの存在を疑うが、腫瘤形成性膵がんと識別が困難な場合。 |
他の検査では病期診断、転移・再発の診断が確定できない場合。 | |
悪性リンパ腫 | 他の検査では病期診断、転移・再発の診断が確定できない場合。 |
転移性肝がん | 転移性肝がんの存在を疑うが、病理診断で確定診断が得られない場合。 |
原発巣が不明な場合。 | |
原発不明がん | リンパ節生検、画像診断などで転移巣が疑われ、かつ、腫瘍マーカーが高値を示すなど、悪性腫瘍の存在を疑うが、原発巣が不明な場合。 |
悪性黒色腫 | 他の検査では病期診断、転移・再発の診断が確定できない場合。 |
食道がん | 同上 |
子宮がん | 同上 |
卵巣がん | 同上 |
- PET検査の利点…痛みなどの負担が少ないうえ、一度の検査で全身をチェックできます。
- PET検査の弱点…部位によっては病巣の発見が困難だったり、相性が悪いがんがあります。
- PET検査の流れ…6時間前から絶食し、FDGを静脈注射後1時間安静にして、検査に臨みます。
- がん別に見るPET検診の有用性…肺がん、甲状腺がんは得意も、膵臓がんなどは苦手。
- PETでわかるがん以外の病気…アルツハイマー型認知症、心筋梗塞の発見・診断に有用。
- PET検査の料金(費用)…予防目的の場合、保険が適応されないため、9〜15万円となります。