ホルター心電図は、小型軽量の装置を身につけて、日常生活中の長時間の心電図を記録して、これを解析して観察する検査です。不整脈や狭心症は何の予兆もなく突然起こる病気ですので、短時間の心電図検査では、異常を捉えきれないことが多く、この検査が欠かせません。
なお、「ホルター」という名称はアメリカの物理学者で、24時間心電図記録法の発表者であるHolter博士の名前に由来しています。心電計を腰に固定(ホールド)することから、ホルダーと誤解されていること多いようです(笑)
ホルター心電図で何がわかるのか?
見逃されがちな安静時狭心症(安静にしているときに発作を起こす)は、負荷心電図検査にも現れないのでこの検査は欠かせません。
また、最高、最低心拍数や不整脈の種類、数、発生時間や心拍数との関係などから、不整脈の診断やペースメーカーの機能評価、薬物治療効果を判定することができます。
ホルター心電図の使い方
写真のように、胸に電極を取り付け、テープレコーダー型の機械(腰に固定)を携帯して、心電図を記録します。記録された心電図はコンピュータで解析し、診断をつけます。
もし、携帯中に動悸や自覚症状があった場合には、心電計についているボタンを押してください。
解析の際に、その時間や症状と心電図を対比させるために必要となります。
ホルター心電図を携帯中に注意すべき点
日常生活における記録をとるのが目的ですので、安静にし過ぎないで、普段どおりの生活スタイルを心がけてください。軽い運動や嗜む程度のアルコールもかまいません。
検査結果の判定
携帯中に不整脈の自覚症状が出現した場合は、その症状と心電図を対比させます。
自覚症状がなくても、不整脈が出現していれば心電図で検出されています。
この検査で、発作性頻拍症、発作性心房細動、期外収縮や危険な不整脈の診断がつきます。
同様に、狭心症が出現したときも、心電図に異常が現れますので診断がつきます。
ただ、発作の頻度が1ヶ月に1回程度の人の場合は、検査期間中に心電図の異常が認められなかったといって、不整脈や狭心症の心配がないとは言えません。
異常があったらどうするか?
不整脈と診断がついたら、その予防が大切になってきます。現在、多くの種類の抗不整脈薬が出ていますので、医師と相談して適切な薬剤を処方してもらいましょう。
不整脈にも、危険なものと普通の生活を送るうえでは問題がないものがあります。
脈がたまに飛ぶ程度の人や、症状のない徐脈は心配のないことがほとんどです。また、運動や精神的な興奮によって脈が速くなる場合も心配ありません。
ただ、不整脈がある場合は、何が原因で起こっているか、元に心臓病がないかなどを、最低一度は心電図検査などで確認してもらった方がよいでしょう。
異常な場合に疑われる病気
不整脈、狭心症

