病院の検査の基礎知識

コルチゾールは、ストレス、うつ病などで高値を示します

副腎皮質から分泌されるホルモンで、糖質コルチコイドの一種です。糖代謝をはじめ、タンパク代謝、脂質代謝、電解質の代謝、骨代謝、さらに免疫機構にも関与しており、生命維持に不可欠なホルモンです。炎症を抑制する作用もあります。
ストレスに関与し、過度なストレスを受けると分泌量が増加しますが、その反応はとても敏感です。ストレスホルモンとも呼ばれています。

過度なストレスに気をつけましょう

コルチゾールの検査は、副腎皮質や下垂体、視床下部の異常が疑われる場合や、糖尿病・肥満の原因を調べるために行われます。

コルチゾールはどのように検査するのか?
午前8〜10時に採血を行なって調べます。コルチゾールの分泌量は、朝、起床したときが最も多く、午後から夜にかけては徐々に減っていきます(日内変動)。
なお、下垂体から分泌されている副腎皮質刺激ホルモン(ATCH)が、コルチゾールの量をコントロールしているので、ATCHも同時に測定することが重要です。

また、尿中の遊離コルチゾールの測定を行なう場合もあります。この方法では、24時間にわたって蓄尿を行うことにより、コルチゾールの1日の分泌量を評価できるというメリットがあります。

基準値

  • 血中コルチゾール…4.0〜23.3ug/ml (午前8:00〜10:00)
  • 尿中コルチゾール…26.0〜187.0μg/日 (平成16年3月31日までは11.2〜80.3μg/日)

検査結果の判定
高値の場合は、副腎腫瘍や下垂体腫瘍が原因でホルモンを産生し、コルチゾールが過剰に分泌されるクッシング症候群が疑われます。また、過度なストレス、うつ状態、うつ病などでも高値を示します。妊娠中は数値が高値になる傾向があります。

一方、低値の場合は、副腎皮質が破壊され、副腎皮質ホルモンの分泌が低下してしまうアジソン病が考えられます。原因として自己免疫、結核菌の感染、がんの転移による場合もあります。また、副腎皮質ホルモン薬を長期間服用していると、低値になることがあります。

異常な場合に疑われる病気

  • 高値…クッシング症候群、ストレス、うつ病、神経性食欲不振症など
  • 低値…アジソン病、先天性副腎皮質過形成、ATCH不応症、下垂体性副腎皮質機能低下症、副腎皮質ホルモン薬の服用など

 
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