病院の検査の基礎知識

喘息のコントロールに大切な"自分の気道の状態"を客観的に把握できます

「フーッ!」と目一杯に吐き出した息の速度(最大呼気流量)のことで、ピークフローメーターという市販の専用器具を使って測定します。この数値を毎日測定することによって、喘息のコントロールに大切な"自分の気道の状態"を客観的に把握することができます。

医師、看護師の指示に従って使いましょう

ピークフロー値の測定方法
目盛りに指がかからないように注意して、片手でピークフローメータを持ち、口を大きく開いて思い切り息を吸い込みます。息がもれないようにマウスピースを唇でぴったりと覆い、素早く息を吐き出します。針が止まったところの数値をメモします。

ピークフロー値の測定は毎日、朝と晩の決まった時間に、決まった姿勢で3回ずつ測定し、一番高い値をぜんそく日記(※)に記録しましょう。グラフを見て、低い数値が続いているときは、気道が狭くなって発作が起こりやすい状態ですので注意が必要です。

呼吸機能の程度を数値で知ることができます

※ぜんそく日記
ピークフロー値のほか、薬の使用状況、受診状況、発作の有無や程度、咳や痰などの自覚症状、睡眠状態や体調、測定日の天候などを書き込みます。発熱などがあれば、それも記入しておきます。ぜんそく日記には、毎日記入するようにしましょう。記録を続ければ、自分がどのような状態のときに発作を起こしやすいのかを知ることができ、効果的に予防対策を立てることができます。

さらに、ピークフロー値から発作の危険を予測するには「ゾーンシステム」を利用すると、より管理がしやすくなります。ゾーンシステムでは、まず自分の基準値を100%とします。そして、ピークフロー値が80〜100%にあるときはグリーンゾーン(安全領域)、50〜80%に低下したときはイエローゾーン(要注意領域)、50%以下まで低下したときはレッドゾーン(警戒・危険領域)となります。

イエローゾーンになると、咳や喘鳴などによって夜眠れないなどの症状が出てきます。大きな発作を防ぐために、吸入ステロイド薬やβ2刺激薬を増量するなど、医師の指示に従い治療を強化する必要があります。

レッドゾーンはもっとも危険な状態です。患者さんによってはそれほど症状が出ない場合もありますが、いつ大発作を起こしてもおかしくない状態なので、「直ちに外来を受診する」「入院治療を検討する」など、あらかじめ医師と相談して決めた対処法に従います。


 
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