病院の検査の基礎知識

肝臓、胆嚢、胆管の異常、胆石の有無などがわかります

十二指腸液検査とは、口から十二指腸に十二指腸ゾンデでという管を挿入して、十二指腸に分泌される胆汁や膵液を採取し、調べる検査です。

十二指腸と膵臓

十二指腸液検査で何がわかるのか?
十二指腸に分泌される胆汁を調べることで、肝臓、胆嚢、胆管の異常、胆嚢の濃縮力、胆石の有無、寄生虫や細菌の感染などがわかります。また、膵液を調べることですい臓の細菌感染や、膵炎の状態がわかり、すい臓がんの発見にも役立ちます。

どのような検査か?
前日の夕食をとった後は、絶食します。喉を麻酔した後に口から管を入れて十二指腸まで挿入し、十二指腸液を採取します。

検査を受けるときの注意
唾が出ても飲み込まずに吐き出します。初めだけ少し苦痛があるかもしれません。苦痛を感じたら、声を出さずに手で合図します。なるべくリラックスして受けましょう。検査時間は20〜30分。検査後1〜2時間は飲食を控えます。

検査結果の判定
胆汁が採取できないときには胆道の完全閉塞、胆汁が緑色ないしは黒褐色、あるいは濁りのある場合は胆道の炎症が考えられます。胆砂があれば胆石が疑われ、寄生虫や細菌が検出されれば、感染が明らかになります。がん細胞が見つかれば、胆道系のがんやすい臓のがんが疑われます。

異常があったらどうするか?
肝臓、胆嚢、胆管、すい臓などについて精密検査を受け、確定診断が下ったら治療に専念します。

異常な場合に疑われること
閉塞性黄疸、胆石、胆嚢炎、胆嚢がん、胆管がん、膵炎、すい臓がん、肝臓ジストマなど


 
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