超音波画像を見ながら前立腺がんが疑われる組織を採取
前立腺がんが疑われるときに行なわれる検査です。前立腺を調べるには、肛門から指を挿入して触れる検査(直腸診)を行います。
かたい、凹凸がある、圧痛があるなどで、前立腺がんの疑いが強い場合には、超音波検査やCT検査をおこないますが、更に確実に診断するために、前立腺に針を刺して疑わしい組織をとり、染色してがん細胞を調べる検査が行なわれます。これが前立腺針生検です。
前立腺針生検はどのような検査か?
出血の心配があるので、入院して行なわれます。局所麻酔をして肛門ないしは会陰部から針を刺し、超音波画像を見ながら疑わしい場所に届かせ、組織を採取します。
前立腺がんが主に発生する左右の辺縁領域から少なくとも6か所以上採取するのが一般的です。最近ではがんの検出率を高めるため、多数か所から組織を採取する多部位生検を行う傾向にあります。検査時間は30分〜1時間くらいです。そのあと止血するまでの数時間は安静にします。
異常があったらどうするか?
がんの確定診断がついたら、骨盤部のCTやMRI検査と、骨に転移がないか骨シンチグラフィーの画像診断を行い、がんの病期分類をしてから治療に入ります。
異常な場合に疑われること
前立腺がん