急性(閉塞隅角)緑内障を起こしやすいタイプかどうかがわかります
隅角とは、正面から見えない、角膜と虹彩の根元が交わる部分をいいます。この部分には、眼圧を調節する房水(眼内組織に栄養を運ぶ液体)の排出口があり、隅角検査はとくに緑内障を診断する上で欠かせない検査です。
隅角検査で何がわかるのか?
急性(閉塞隅角)緑内障を起こしやすい狭隅角かどうか、あるいはその程度を把握することができます。また、隅角の状態を見ることで、緑内障のレーザー治療が必要な人もわかります。
さらに、虹彩・毛様体・脈絡幕に炎症ができるブドウ膜炎の診断の際にも有用ですし、散瞳が安全に出来るかの確認にも使われます。
隅角検査はどのように行われるのか?
隅角から来る光は角膜の表面ですべて反射されてしまい、外部から肉眼で見ることはできません。検査を行うときは、まず点眼麻酔剤を点眼し、角膜保護剤をのせた医療用コンタクトレンズ(隅角鏡)を眼に接触させ、隅角の状態を細隙灯顕微鏡によって観察します。
細隙灯顕微鏡を用いて拡大すると、房水の排出口が開いているか目詰まりを起こしているか、瘢痕組織があるかどうかを調べることができます。
隅角検査は年1回行われますが、緑内障の種類によっては半年ごと、あるいはそれ以上のペースで行われることもあります。
以下の疾患の診断・管理に利用されます
緑内障、ブドウ膜炎、網膜血管閉塞性病変(糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症)、眼外傷など