病院の検査の基礎知識

PTC(経皮経肝胆管造影法)とPTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)

PTC(経皮経肝胆管造影法)は、からだの外から皮膚、肝臓を通して肝内胆管に穿刺針を刺し、造影剤を注入して胆道の異常の有無をレントゲン撮影で検査する方法です。
PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)は、PTCと同じく針を胆管に刺したあと、その穿刺針を留置用のチューブに置き換えて持続的に胆汁を体外に排泄する治療法です。

PTCDで胆汁を体外に排泄する出口を作ります

PTCとPTCDはどんなときに行うのか?
腹部超音波検査などで、胆管の狭窄や閉塞が疑われる場合、その部位および原因(胆管の結石、腫瘍や胆管に隣接した臓器の炎症、腫瘍による胆管の圧迫)を突き止めるためにPTCを行います。そして、胆管の狭窄や閉塞の結果、胆汁が貯留し横断が生じた場合など、胆汁の排泄の必要がある場合にはPTCDを行います。

検査の方法
近年はPTC、PTCDともに、通常は超音波画像の誘導下で行われます。検査の前は絶食します。まず鎮痛剤、鎮静剤などを注射したあと、超音波装置で目標の胆管を決定し、皮膚を消毒してから局所麻酔をします。次に、超音波画像を見ながら穿刺針を刺します。PTCは造影剤を注入しレントゲン撮影をします。PTCDは、針をチューブに置き換え留置します。


 
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