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過信は禁物!コンドームを付けても感染予防が難しい性病をご存知ですか?
大学生の絵美さん(仮名)が、憧れの東京での一人暮らしを始めてから1年ほど経ちました。上京する際、母親から「どんな彼氏を選ぶのかはあなたの自由だけど、できちゃった結婚だけは絶対だめだからね!」と念を押されていたので、妊娠や性病を避けるために、半年ほど付き合っている彼氏とセックスをするときは、必ずコンドームを付けてもらうようにしていました。彼氏も進んでコンドームをつけてくれたので、彼女も安心していました。
ところがある日、性器に電気が走るようなシカシカする痛みを感じるようになりました。2〜3日経っても痛みは全く消えないので、不安になって手鏡で自分の性器を確認したところ、小さな水ぶくれがたくさん見つかりました。
不安になって翌朝一番に婦人科を受診した彼女は、女医さんから「これは性器ヘルペスですね。」と診断されてビックリ!Σ(゚口゚; しかも、「性器ヘルペスは1回治っても、ウイルスは引き続き体に潜伏しているから、再発して何度もココ(婦人科)に来る患者さんも少なくないんですよ。」と言われて、大きなショックを受けました。
彼女は、診断した女医さんに、自分は彼氏一人としかセックスをしていないこと、その際には必ずコンドームを着用してもらっていることを説明しました。女医さんが教えてくれたのは、「性病予防にコンドームは大変有効だけど、決して万能ではなく、性器ヘルペス、膣カンジダ症、尖圭コンジローマなどの性病に対しては有効性が限定されてしまう」という意外な事実でした。
その理由は、口唇や喉の症状からキスやオーラルセックスを通じて感染する性病もあれば、絵美さんが感染した性器ヘルペスのように、コンドームで覆いきれない肛門やお尻、太もも周囲の病変に指が触れることで感染する性病もあるからなのです。
芸能人や有名アーティストが参加するエイズ予防キャンペーンなどの性病予防の啓発活動では、コンドームの着用を呼びかけるパンプレットを配ったり、コンドームの無料配布が行われるなどしているため、「コンドームさえあれば性病は怖くない!」と誤解してしまっている人も少なくないようです。
たしかに、主として血液・精液・膣分泌液などに含まれる病原体(HIVやクラミジア、トリコモナスなど)の感染に対しては、コンドームが大きな予防効果を持っています。しかし、上記のように性器以外の場所に発症した病変に触れることで感染するタイプの性病もあるため、コンドームへの過信は禁物なのです。
実際、アメリカ疾病予防管理センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)が、性病に感染した女性のパートナーに対して調査を実施したところ、約20%はセックスの際にコンドームを着用していたという結果が出ています。
以下に代表的な性病とコンドームの有効性を簡単に示した表を掲載しましたので、参考にしてみてください。
病名 | 効果 | 備考 |
---|---|---|
クラミジア感染症 | ○ | 精液に触れるのはNG。オーラルセックスによる感染に注意。 |
淋病 | ○ | 同上。女性は自覚症状が少ないので、要注意。 |
性器ヘルペス | △ | 口唇に症状が出て感染することもあります。 |
尖圭コンジローマ | △ | 肛門やお尻、太ももなどの病変に触れて感染することもあります。 |
膣トリコモナス症 | ○ | 下着やバスタオルが感染経路になることも。 |
膣カンジダ症 | △ | セックス以外でも感染することがあります。 |
HIV感染症 | ○ | 感染力が弱いためコンドームの予防効果は大です。 |
梅毒 | △ | キスで感染するケースもあります。 |
ケジラミ | × | 陰毛同士の接触で簡単に伝染します。 |
男性パートナーに教えたい!コンドームの正しい使用方法
性病の中にはコンドームで予防しきれないタイプもあるため、過信は禁物との趣旨の話をさせていただきましたが、性病予防の基本がコンドームであることは変わりありません。しかし、そのコンドームも「正しい使い方」をしないと、効果は半減します。
まず押さえておきたいポイントは、射精の直前にコンドームを付けるのではなく、ペニスを挿入する前の段階、理想を言えば性器同士が触れ合う前の勃起した状態のペニスに付けることです。男性のペニスは射精前にカウパー腺液(通称:ガマン汁)と呼ばれるアルカリ性の分泌液が出ます。男性の尿管を洗浄して精子の通過をスムーズにしたり、酸性に保たれている女性の膣内を中和して精子の活動を助ける働きをしています。
しかし、カウパー腺液にもわずかながら精液が混じっているので、コンドームを付けないでペニスを挿入すると、仮に射精しなくても、精液に含まれているウイルスや菌が女性に感染する可能性があるのです。コンドームをセックスの途中から付けるのと、最初から最後まで付けるのとでは性病の感染リスクに大きな違いがあることを、パートナーの方に理解してもらいましょう。
日本国内の大手メーカー(オカモト、相模ゴム、不二ラテックスなど)が生産するコンドームは、薄くて丈夫なうえ、感度も良く、国家基準であるJIS(日本工業規格)をパスしており、世界に誇れる品質となっています。そのため海外製品のようにセックスの途中でコンドームが破れてしまうことはほとんどありませんが、注意しなければならない点がいくつかあります。
コンドームの材質は、直射日光や蛍光灯の紫外線で品質が劣化しやすくなっているので、保管場所を誤ると破れてしまう可能性があります。また、袋からコンドームを取り出す際に無造作にビリリと破ると、爪を引っかけたりしてコンドームに傷をつけてしまうことがあります。袋を破る際には中身であるコンドームを端に寄せてスペースを作り、できたスペースの側を真っ直ぐに破るようにしましょう。
さらに、コンドームの先端には精液を溜めるために小さな突起状の空間が設けられていますが、ここに空気が入っているとセックスの最中に破れてしまうことがあります。コンドームを付ける際には先端部分を指でつまんで空気を抜くように心がけましょう。装着の際に陰毛を根元の部分に巻き込んでしまうと、これもセックスの最中に破れる原因となります。
万全を期してコンドームを二重につける人もいますが、これは裏目に出る確率が大です。2枚がこすれ合うことで破れてしまう危険性がかえって高まってしまうのですね。まさに「過ぎたるは及ばざるが如し」…。
一方、破れはしないものの、セックスの途中でコンドームがすっぽりと抜け落ちてしまうケースがしばしばあります。このように聞くと「コンドームのサイズが問題なのでは?」と思いがちですが、コンドームは成人の頭部も覆い尽くせるほどの伸縮力があるため、日本人ならMサイズを選んでおけばまず問題ありません。セックスの途中で抜けてしまう原因の大半は、コンドームをペニスの根元までしっかりと下ろして着用していないためです。
気を付けたいのはむしろ射精後のほうです。射精後のペニスは短時間のうちに縮んでいきますし、ペニスをそのまま挿入した状態でグッタリしたりしていると、コンドームが抜け落ちたり、精液が漏れ出てしまいます。セックス後の余韻を愉しむ前に、ペニスがまだ大きいうちに、コンドームの根元を抑えながら膣からペニスをゆっくりと抜いてもらいましょう。
なお、近年の性病の感染者の特徴として、オーラルセックス(フェラチオ)を介して淋菌やクラミジアに感染するケースが急増していることが挙げられます。オーラルセックスをする際も、最初からパートナーにコンドームを付けてもらうようにするのが理想的です。人気ブランド「オカモトゼロワン(0.01ミリ)」に代表されるポリウレタン製のコンドームならゴム特有の臭いもしないので、オーラルセックスを快適に行えるはずです。