病院の検査の基礎知識

CTで撮影した大腸をコンピューター処理することでリアルな画像を再現

内視鏡を挿入せずに、CTで大腸を撮影し、映像をコンピューター処理することで、まるで内視鏡で腸内を診るようにチェックできる検査です。大腸3D-CT検査とも呼ばれています。大腸がんは増加が予測される一方、肛門からの検査ということもあり、抵抗感などから検診の受診率が伸び悩んでいました。仮想内視鏡は、検診を受ける側の抵抗感も低く、精度も高まることから、大腸がん検診の受診率アップに貢献すると期待されています。

仮想内視鏡の画像です

また、従来の大腸内視鏡検査では、稀に腸内を傷つけてしまったり、死角で病巣を見落としたりするケースがありましたが、そうしたリスクはほぼ解消されます。

性能面においても、10mm以上のポリープでは95%の感度があり、従来の内視鏡と同等以上の成績を示しています。検査時間が短く、スムースに行なえます。

仮想大腸内視鏡検査で何がわかるのか?
ポリープ・がんの有無をとらえることができるので、主に大腸がんのスクリーニング(ふるいわけ)検査として利用されています。また同時に、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・副腎などの大腸以外の腹腔内臓器の概略を知ることもできます。

ただし、平坦な早期がんや小さい病変の発見は難しいのが欠点となります。また、直接、大腸の組織をとって調べることはできないため、確定診断には内視鏡にて組織検査が必要となります。
現時点で、小さなガンを確実に診断でき、細胞検査とポリープ切除が同時にできるのは従来の内視鏡だけです。

仮想大腸内視鏡検査はどのように行われるのか?
検査前日は3食とも注腸食と呼ばれる検査用の食事をとる必要があります。夜には、約1500mlの水に下剤を溶かし飲んで、腸の中をからっぽにします。

検査は、CTの台に寝て、腸の活動を抑える筋肉注射をします。次に、肛門部より空気を入れるためのチューブを挿入し、そこから空気をいれて、うつぶせ・あお向けの2方向で撮影を行います。

撮影をした後、コンピュータで画像処理をして、診断します。検査全体にかかる時間は5〜10分程度、撮影そのものは1分もかかりません。

異常な場合に疑われる病気
大腸がん、大腸ポリープなど


 
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