コレステロールはLDL、HDL、VLDLの3つの成分に分かれますが、LDLは、肝臓でつくられたコレステロールを各臓器に運ぶ働きをしている低比重リポたんぱくのことです。
LDLコレステロールは、細胞内に取り込まれなかった余剰なコレステロールを血管内に放置し、動脈硬化を引き起こす原因となるため、「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
血液中の総コレステロールの2/3はLDLコレステロールが占めているので、コレステロール総量が多い場合は、LDL、つまり悪玉コレステロールが多いと考えられます。
LDLコレステロールで何がわかるのか?
総コレステロールが高い場合、そこに含まれるHDLコレステロールが高いため、LDLコレステロールが正常域でも高脂血症と指摘されることがあります。
しかし、実際には、動脈硬化を促進するのはLDLコレステロールですから、正確に高脂血症を判定するには、総コレステロールの値よりもLDLコレステロールを測定することが大切です。
LDLコレステロールの算出方法
LDLコレステロール=総コレステロール−HDLコレステロール−(中性脂肪)÷5
注)ただし中性脂肪が400mg/dl以上の場合は、この式はあてはまりません。
基準値と変動の範囲
LDLコレステロールの基準値は、一般男女で60〜139mg/dlですが、閉経後の女性の基準値は、70〜159mg/dlと高めに設定されています。
異常値と判断されるLDLコレステロールの値140mg/dlは、総コレステロールでは220mg/dlに相当すると覚えておくとよいでしょう。
検査結果の判定
高値でも低値でも、原因となる病気がないかを調べます。
高値で他の病気が見つからない場合は、高コレステロール血症の治療が必要です。
異常があったらどうするか?
LDLコレステロールの値が140mg/dl以上の場合は、生活習慣の改善が必要です。
医師の指導のもと、正しい食事療法(動物性脂肪を極力控えた不飽和脂肪酸中心のメニュー)を行ない、喫煙を控え、毎日適度な運動を心がけましょう。それでも改善しない場合は薬の助けによる治療が必要です。
また、女性は閉経後のLDLコレステロール値が上昇しやすいので注意しましょう。
異常な場合に疑われる病気
- 高値…高コレステロール血症、動脈硬化、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群
- 低値…肝硬変、甲状腺機能亢進症など

