病院の検査の基礎知識

通常の内視鏡よりも早期の肺がんを見つけることが可能です

日本では、新たに肺がんにかかる人が、1年間で6万人を超えており、その半数以上が進行した状態で見つかっています。肺がんは、肺のの入り口の気管や、太い気管支にできる「肺門型肺がん(中心型)」と、肺の奥のほうにある細い気管支や、スポンジ状の肺の実質にできる「肺野方肺がん(抹消型)」があります。

正常組織とがん組織の自家蛍光は異なります

気管支の正常な組織には、ある特定の波長の光に反応して光る「自家蛍光」という性質があります。がんができると、その性質が失われて自家蛍光が起きなくなります。この性質を利用して肺門型肺がんや前がん病変の早期発見しようというのが「蛍光気管支内視鏡検査(蛍光気管支鏡検査)」です。

この検査では、自家蛍光を促がす特定の波長の光をあてます。すると、正常な組織は淡い緑色に光り、がん組織は黒っぽく見えます。この変化を高感度カメラで観察して、病変を検索します。
通常の気管支内視鏡では見つけにくいがんでも、蛍光気管支内視鏡検査では、場所の特定がしやすくなり、より早期の肺がんを見つけることが可能となります。また、がんの広がりを調べることもできます。

以前は炎症性の病変でも自家蛍光が弱くなるため、がんと判別されるという欠点がありました。しかし、近年登場した最新型(オリンパス)では、病変部と炎症部位を容易に識別することを目的に、深部血管のヘモグロビンに吸収されやすい緑色の波長の光を採用しています。

1.50歳以上の男性 2.1日の喫煙本数×喫煙年数が400以上 3.咳や痰が2週間以上続く 4.血痰がでる、といった項目1つでも該当する人は、肺がん発症の危険性が高いハイリスク群とされます。
ハイリスク群の人は、早期発見のために、喀痰細胞診を年2回、胸部エックス線検査を年1回はうけましょう。X線検査では、できるだけCT検査を受けることが勧められています。


 
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