病院の検査の基礎知識

慢性肝炎や肝硬変の確定診断に広く用いられる肝生検

肝臓に針を刺して組織や細胞を採取し、顕微鏡で細かく観察する検査です。血液検査や超音波検査、CT検査とは違い、肝組織を直接目で観察できるので、最も確実な検査法の一つとされています。そのため、慢性肝炎や肝硬変の確定診断に広く用いられています。ただ、肝生検は患者への負担が大きいため、全ての患者に実施できる検査法ではありません。

肝生検の概要

肝生検で何がわかるのか?
肝障害の程度の判定、原因不明の肝障害の診断、黄疸の原因究明のために実施されます。がんが疑われるときには、細胞を調べて良性か悪性かを鑑別し、悪性であればその性質や悪性度、さらに組織の変化がどの程度進んでいるかを調べます。

肝生検はどのような検査か?
針を穿刺する部位は右胸下部の肋間です。術前に超音波検査装置を用いて穿刺部が安全かどうかを確認のうえ、穿刺部を消毒し、皮膚から肝臓の表面まで麻酔されます。穿刺部の皮膚を小切開した後、穿刺針を穿刺します。

検査自体にかかる時間は30分程度ですが、止血のために数時間の安静が必要となります。穿刺部分の出血は自然に止まりますが、しばらくしてから出血などの合併症が起きるケースもあるため、検査当日は入院することになります。

検査結果の判定
肝疾患のほとんどは、この検査で確定診断がつきます。慢性のB型肝炎C型肝炎と診断された場合は、インターフェロンによる診断が行なわれる場合があります。

異常があったらどうするか?
肝障害の種類、原因の診断がついているはずなので、医師の指示に従って、疾患にあった治療を受けましょう。肝臓がんが疑われる場合は、腹部CT検査腹部超音波検査、腹部血管造影検査、腫瘍マーカーAFPなどで、さらに詳しく検査します。

異常な場合に疑われる病気
肝臓がん、肝硬変、慢性肝炎、脂肪肝、自己免疫性肝炎、胆嚢胞など


 
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