病院の検査の基礎知識

健診よりも総合的に健康状態をチェックする人間ドック

人間ドックは国が定めた一般検診の基準項目に加えて、胃カメラ腹部エコー頭部MRI頭部MRA腫瘍マーカーなどバラエティに富んだ検査項目となっており、より総合的に健康状態をチェックできるようになっています。

そのため、検査項目が少ない半日コースから、日帰り可能な1日コース、検査項目を増やして全身を隈なく調べたい方を対象としたコースでは、人間ドックの実施施設もしくは施設が提携している近隣のホテルに1泊するものもあります。

お住まいの地域の自治体や企業で実施される定期健診は、検査費用の一部もしくは全額が市町村や企業の負担となっていますが、人間ドックは検査費用の全額が自己負担となります(企業では健康保険組合から補助がでることもあります)。

標準的な半日コースでも4万円〜5万円程度かかり、1泊2日のフルコースタイプの人間ドックになると7万円〜10万円となり、なかには20万円を超える大変高額なものもあります。

人間ドックは病院や健診センターで受診することができますが、検査データを継続的に比較するという観点から、同じ施設で検査を受けることが重要です。決して安くない金額ですので、検査費用も施設の大事なポイントになるかと思いますが、医療技術者の技術、最新の医療設備の充実度、検査と検査の間の待ち時間の長さ、医師の説明の分かりやすさなどを重視すると良いでしょう。

賛否両論はありますが、病院の「ランキング本」も一定の参考にはなります。人間ドックに力を入れている病院や健診センターはホームページ内に特設サイトやコーナーを用意して、各検査の手順や目的を写真入りでわかりやすく解説しているので、それらを参考にするのもよいでしょう。

1日あたりの受診可能者数はある程度あるのに、予約枠が1ヶ月くらい先まで大体埋まっているような病院や健診センターは、人気があり、検査実績も豊富と言えます。口コミ等で評判がわからない場合は、これも施設選択のバロメーターの一つになるかもしれません。

人間ドックは専門的な精密検査や特定の臓器を詳しく検査するものではなく、生活習慣病などについて体全体の健康状態を調べるものです。受診前の段階で既に特定の症状があったり、特定の病気が気になる方は臓器別、疾患別の専門ドックを受診したり、人間ドックの「オプション検査」を追加することをオススメします。

具体的には、高血圧、糖尿病などの持病があり、家族に脳卒中で倒れた人がいる人は「脳ドック」を、喫煙年数が長い、しつこい咳が出る、痰がからむといった症状がある方は「肺ドック」を、乳がん子宮頸がん、卵巣がんなど婦人科系がんの検査を受けたい方は「レディースドック」を受診したり、これらの検査項目をオプションとして追加するわけです。


 
Copyright 2015 病院の検査の基礎知識 All Rights Reserved.